食欲の秋!イマドキ小学生の食事情を徹底調査!
- Koichi Kobayashi
- 10月21日
- 読了時間: 4分

『コロコロコミック研究所』では今回、小学生を中心とした『コロコロコミック』読者772人を対象に「食」に関するアンケート調査を実施。ごはん派とパン派どちらが多いか、食の情報源、おうちの人はあまり食べさせてくれないけれど大好きな食べ物、苦手な食べ物などについて調査した結果を、『コロコロコミック研究所』 所長・小林浩一の分析とともに紹介します。
~『コロコロコミック研究所』アンケートトピックス~
小学生の朝食は「ごはん派」「パン派」が拮抗。腹持ちや健康面から「ごはん派」が僅差で上回る結果に
食べ物の情報源、2位の「YouTube」が「家族」をダブルスコアで圧倒。 “食の先生”が親からYouTuberにシフトする実態が明らかに
親子の“フードギャップ”は令和も健在!子どもが熱望する「お菓子・ジャンクフード」と、親が食べさせたい「野菜」との間に大きな意識の差
小学生の朝食は「ごはん派」「パン派」が拮抗。
腹持ちや健康面から「ごはん派」が僅差で上回る結果に
昨今は若い世代を中心に、様々な事柄において「タイパ」重視の傾向が強まり、食事に関しても時間対効果を求める人が増えているとされています。こうした中でイマドキの小学生は、一日の中でとりわけ慌ただしくなりがちな朝の時間帯に、どんなメニューを好んで食べているのでしょうか。

はじめに「朝ごはんは、ごはん(お米)とパン、どちらを食べることが多いですか?」と尋ねたところ、「ごはん(お米)」(51.8%)が過半数を占め、「パン」(48.2%)を上回りました。
ごはんを選ぶ理由としては「おいしい・好きだから」(31.8%)がトップになり、「腹持ちが良い」(10.3%)が4位、「健康的・栄養がある」(7.3%)が5位に。パンを選ぶ理由2位の「手軽・簡単・早い」(26.9%)とは対照的な結果となり、時間効率だけでなく、味や満足感を重視している小学生も多くいることがうかがえました。
一方でパンを選ぶ理由としては4位「食べやすい」(11.6%)や5位「種類が多い・アレンジしやすい」(8.3%)という利便性やレパートリーの多さを重視している小学生が多いなか、その他の回答として「お米は高いから」「ご飯が手に入れにくいから」という米不足や物価高の影響がみられるコメントもありました。
食べ物の情報源、2位の「YouTube」が「家族」をダブルスコアで圧倒。“食の先生”が親からYouTuberにシフトする実態が明らかに

次に「『これ、おいしそう!』『食べてみたい!』と思う食べ物や飲み物の情報はどこで知ることが多いですか?」という質問では、「テレビ」(29.5%)がトップとなる一方、注目すべきは、2位の「YouTube」(21.6%)が「家族」(9.5%)をダブルスコア以上引き離している点です。かつては親から子へと伝え、食卓で親しむなど家庭内で共有されることが多かった食の知識ですが、現在では好きなYouTuberが紹介するメニューや商品が小学生の食のトレンドを力強く牽引している様子がうかがえます。
親子の“フードギャップ”は令和も健在!子どもが熱望する「お菓子・ジャンクフード」と、親が食べさせたい「野菜」との間に大きな意識の差
さらに「大好きだけど、おうちの人はあまり食べさせてくれないもの」を尋ねたところ、チョコレートやアイス、ケーキなどの「お菓子・スイーツ」(26.9%)がトップとなり、2位の「なし」に次いで、カップ麺やハンバーガー、ラーメンなどの「ジャンクフード」(18.1%)が3位にランクイン。一方、「おうちの人が「もっと食べなさい」と言うけど、本当はあまり好きじゃないもの」を尋ねると、「野菜」(56.6%)が過半数を占めてダントツの1位となりました。特に具体的な野菜としては、「ピーマン」「トマト」「ナス」が上位に挙がっています。魚介類では「骨のある魚」が苦手という回答があり、その他では「サプリメント」や「プロテイン」などの栄養を補給するものも見受けられました。
子どもの健康と成長のために栄養価の高い野菜を摂ってほしい親御さんと、そんなことは度外視してとにかくおいしいものを食べたい子どもによる家庭内でのせめぎ合いの様子がうかがえる結果となりました。

コロコロコミック研究所 所長
Dr.コバ(小林浩一)からのコメント
お米の不足や価格の高騰があった中でも、ごはんが人気というのは面白いですよね。「おいしい」や「おかずとの相性がいい」といった理由が多く、味や満足感を大事にしている小学生の姿が浮かび上がってきました。一方で、パン派もほんの僅差で拮抗していて、「手軽さ」や「種類の多さ」といった理由が今の時代らしさを感じさせます。また、食の情報を家族だけでなく、YouTubeなどの動画から得ている点も、令和の子どもたちらしい特徴です。親が食べさせたい「野菜」と、子どもが好きな「お菓子・ジャンクフード」とのギャップは昔からありますが、そこにデジタルメディアの影響や物価の変化といった新しい現実が重なってきているのも興味深いところです。
【調査概要】
『コロコロコミック研究所』アンケート
・調査期間:2025年8月12日~9月11日
・調査対象:『コロコロコミック』読者またはそのご家族
・調査機関:自社調査
・集計数:772
・調査方法: WEBアンケート










